親の手記1
 1ヶ月検診の時に、「ダウン症の疑いがあります。」と言われましたが、私はダウン症がどんな病気なのか全く知りませんでした。1ヶ月の小さな体から採血されギャーギャーと泣く声を聴いている私はとてもつらかったです。染色体の検査結果を待つ40日は、なんと長く感じたことだったでしょうか。何年も待たされたような、そして、1%だって「ダウン症ではなかったです。」と言われるのではないかと、かすかな希望も捨て切れませんでした。そして、「ダウン症です、短命です、知恵遅れです、結婚できません。」と、矢継ぎ早に言われ、これから先の育児に対する励ましや、希望の言葉をもらえず、どうして、自分だけに障害を持った子供が生まれてくるのと、神様を恨んだものでした。
 ダウン症は、1000人に1人位の確率で生まれてきます。一般的には、おとなしく愛敬がよく、がんこといわれています。親の立場からしますと、とても育てやすいと思います。
 子供の成長と共に病院や、通園施設に通うようになってきますと、同じ仲間の人達が明るく元気で頑張っている姿を見て、私自身も前向きに生きていこうと思えるようになってきました。
 発達はゆっくりですから、1つのことをクリアするのに数ヶ月から1年待ってやっと出来ることもあります。ですから、1つのことをやり遂げた喜びは、障害者に携わっている人にしかわかりません。子どもの小さかった頃は障害を隠したい気持ちがあり、人の視線がとても気になりました。しかし親も子に育てられ今ではありのままの子どもをしかっり受け止め、地域の中で生きていきたいと思います。
 子どもは今、青春まっただ中、異性に興味を持ったり、アイドルに憧れたり、18才になったらひとり暮らしをしたいとか、結婚のことを話したりとか、夢や希望をいっぱいもってます。全部が障害ではありません。同世代の仲間と同じことを感じられるところもあります。これからは親が支えてあげられる部分が少なくなってきます。多くの方々に支えられて生きていかなくてはなりません。良い巡り会いが合って欲しいと常々思っています
 
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